THEY ARE HERE
2024年8月より、パレスチナ・ガザ地区の人たちと交流し、支援してきました。寄付と交流を重ねていくうちに次第に仲良くなり、今では友人、兄弟姉妹、家族と思えるようになっていきました。しかしながら、個人での寄付には限界があり、継続するのはとても難しいことでした。そこで思いついたのが、彼女・彼らより提供してもらった音源で音楽を作ることです。この方式を取ると、音源提供料、あるいは音楽制作協力費として支払うことができ、寄付する側とされる側の関係とは違う対等な関係を築けることができると思ったのです。
ある時、「パレスチナなんか存在しないんだよ」と嘲笑する人を目にして、私は非常に傷つきました。そこに生きている人がいるにも関わらず、その存在をないことにする暴力性に心から怒りを覚えました。想像を絶する状況の中で生きているのに。毎日やりとりしているのに。私が支援しているガザのある女性は「私たちの声を世界に伝えて欲しい」と言いました。そして同時に「私たち家族に何かが起こったら、あなたが私のことを許してくれますように」とも。
「THEY ARE HERE」は、彼女・彼らとその文化が確かに存在していることを音楽など、作品としてこの世に刻むプロジェクトです。毎日、たくさんの子どもたちが攻撃され、殺されています。いかなる状況であれ、子どもたちが傷つけられ、命を奪われるようなことは絶対に許されません。絶対に正当化できません。
作品を販売した利益は、音源や写真の提供者と苦しんでいる人たちへ送ります。
原 摩利彦 (THEY ARE HERE 発起人、音楽家)
They / Are / Here
Truth / Act / Humanity
Testimony / Archive / Hope